2 食の安全(放射能・健康食品)
2011年3月に生じた福島第一原発事故によって多くの放射性物質が空中に放出され、風や雨と共に地上に降り注いできました(これをフォールアウトと言います)。この結果、青森県から静岡県まで広い範囲で、食品から放射能が検出されました。その結果、多くの作物・畜産物などが自主規制も含めて出荷停止となりました。これらの食品については、一部の地域を除いて昨年4月に規制が解除になっています。現在、市場に出回っている食品には放射性の問題がないと思って構いません。
近年、安いあるいは著しい効果を有する健康食品を海外から入手し、通信販売で売る企業あるいは個人がたくさん現れてきました。その結果、健康食品の品質に問題が生じたり、使用してはいけない薬が混ざっている例が多くなっています。消費者庁も健康食品の品質には多くの注意を払っていますが、消費者、個人個人が気をつけることが必要となってきています。
3 認知症と油(食の例として)
油が注目されています。特に、オメガ3系オイルである えごま油や亜麻仁油は、血管を強く、しなやかにすることによって「脳血管型認知症」などに効果があることが期待されています。また、ココナッツオイルはこれまでエネルギーとして使用されているだけだと思われていましたが、含まれる中鎖脂肪酸がケトン体になることによって「アルツハイマー型認知症」に効果が期待できることが報告されました。
4 健康食品・サプリメント
多くの現代人が健康食品・サプリメントを摂取しています。摂取しておられる方は概ね女性では2人に1人、男性では3人に1人の割合だと言われています。また、これらの方々の半数以上は2種類以上を摂っているという統計もあります。健康食品・サプリメントについては品質も含めて見極めることが重要です。健康食品やサプリメントはそれを摂取するだけで、健康を維持できると考えず、それらの摂取を、生活習慣を整える機会あるいは道具として上手に使いましょう。
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